人間関係のトラブル②


人間関係でこんなことはありませんか?
職場で会議が終わったあと、上司が「今回の資料は、数字をもう少し確認しておいてください」と言いました。 その言葉を聞くと、Aさんは、 「自分の仕事に問題があったのだ。もっと気をつけなければ。」 と受け止めます。 一方、Bさんは、 「資料全体は評価されていて、数字だけ確認すればいいという意味だろう。」 と受け止めます。
同じ言葉を聞いても、人によって受け止め方は異なります。
二つの理解の仕方
- 細部に目が向き、それをまとめようとする人 (Aさんタイプ)
一つひとつの言葉や出来事に注意を向け、それらを整理しながら相手や出来事を理解しようとします。
- 全体に目が向き、そのまま受け止めようとする人 (Bさんタイプ)
全体の雰囲気や人間関係、文脈を一つのまとまりとして受け止め、その中で相手や出来事を理解しようとします。
人には、このような異なる思考の癖があります。どちらが正しい、どちらが間違っているということではありません。例えば、Aさんの場合、悲観的になりますが、その分必死でより良い仕事をしようとするでしょう。Bさんは楽観的ですが、その分資料の修正は最小限に止まるでしょう。
その他の例として、
・ 家族旅行の思い出を話していると、一人は「時間に5分遅れたこと」に目が向き、もう一人は「家族みんなが楽しく過ごせたかどうか」が気になる、
・子どもの通知表を見て、お父さんは「一つの悪い評価」が気になり、お母さんは「一年間全体の成長」に目が向く、
などと言ったことがあります。
ACT心理相談室では 人間関係のトラブルは、性格の問題や相手の善し悪しではなく、このような思考傾向の違いから生まれることがあります。 ACT心理相談室では、「細部に目が向き、それをまとめようとする人」と「全体に目が向き、そのまま受け止めようとする人」という二つの理解の仕方を、日常の具体的な例を通して分かりやすくご説明します。
自分はどのような受け止め方をしやすいのか、相手はどのように受け止めているのかを理解することで、「なぜ分かり合えなかったのか」が見えてきます。
ACT心理相談室では、その気づきを通して、自分自身の力で人間関係をより良い方向へ築いていけるよう支援しています。