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人間が社会的動物である限り、本音と建前は常について回る。本音と建前のギャップが大きければ、それだけストレスも高くなる。これをどう取り扱っていくか。今日、行われたパストラルカウンセリング研究会でそのヒントが語られた。
今回は「交流分析」という心理療法を専門にしているJUさんが、研究会の仲間を被験者にして模擬的に行った心理テスト(エゴグラム)の結果発表を行った。交流分析は精神分析の「口語訳」とも言われ、一般人にもわかりやすく心の問題を分析できるので人気が高い。
たまたま2年に及ぶコロナ禍での研究となり、参加者のストレス状態を捕らえることができたのではないかということだった。この「エゴグラム」という心理テスト、最近はずいぶん進化したもので、いわゆる本音と建前のギャップを測定することができる。
日頃からギャップの大きい人は、人づきあいを避ける傾向がみられるが、ステイホームによって人との関りが制限されているときには、その人たちのストレスは低減すると推測される。パンデミックとはいえそれによって救われた人もいたに違いない。
コロナがおさまれば、またストレスが高くなると嘆く人への朗報はこうだ。自分を駆り立てる五つの言葉――「強くあれ」、「完全であれ」、「人を喜ばせろ」、「急げ」、「努力せよ」――にさえ気づくことができれば折り合いがつけやすくなる。では、気づきを高めるためにはどうすればいいのか。それにはマインドフルネスが役に立つ。