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子どもたちが日ごろの遊びの中で学び取ったことを披露するユニークな運動会だった。親がヨーイドンでスタートし、問題を書いた紙を見て、答えを知っている子どもを探し、その子に教えてもらった答えを、ゴールで言えたら合格! Q ダンゴムシとワラジムシ、かけっこをしたらどっちが速い? あなたは、答えが分かりますか?
「どのくらい練習したのですか?」と尋ねると、「練習なんかしてません。」と、園長先生。普通だと一か月も前から、行進だの、並び方だのを練習するのに、この幼稚園ではそんなことは一切しない。それでもこれだけ整然と行動できるのは、やりたいことを自発的に考え、自分がどう動いたらよいかを知っているからだ。「やらせ」ではこうはいかない。
一人ひとりを大切にする教育が、結局は集団に貢献できる人間を育てる。この園では『学びの物語』と称する「その子だけの絵本」を作っている。子どもたちは、自分が主役の絵本を大事に持って卒業していく。そこには自分がどうやって困難を乗り越えたかが写真入りで書いてある。
園児数50名程度の小さな幼稚園。小規模ならでの素敵な幼稚園だ。